2013年7月28日日曜日

7月27日(土)小旅行

昨晩はひどい雨でしたが、今朝は快晴です。
雨のおかげか緑がとてもきれいに輝いて見えます。


通常より30分早く、9時に教会前に集合しました。

 
こちらはとても乾燥しているので、のどあめを持ってきました!
今日は他の国からのみなさんも一緒に、貸し切りバスで出かけます。
 
 
バスでおよそ30分、アイルランドの南へ向かいます。

初めに訪れたのは、Powerscourt Gardens(パワーズコート・ガーデンズ)です。
バスを降りて歩くと・・・。

 
ここが入り口。CESのシャーリーンが集合時間を説明してくださっています。




パワーズコート・ガーデンズは、18世紀にこの地方の領主オトゥールー家の邸宅として建てられ、イタリア・日本など各国様式の庭園が残っています。
アイルランドはもとより、イギリスを含めてもこれほど美しい庭園はないと称されています。

何よりもお天気に恵まれたので、生徒たちは広い庭園のなかで存分に記念撮影を楽しむことができました。

 





 
ティータイムを楽しむ人々もみられます。





 
 
 
何をはしゃいでいるのかな?と思いきや・・・。

 
本物のカラスが像にとまっていました。生徒たちは大喜び。
「こっちのカラスは日本のよりも小さくてふわふわしている」だそうです。
 
 







 
お花がたくさん咲き誇っています。
 

 

 


 
この大きな噴水のまわりをぐるっと一周してみますと、
そこはもう童話の世界への入り口のようです。今にも妖精が出てきそう。
 


 
土の酸性度によって色が変わるというアジサイは、こちらでは薄桃色や白色ばかり見かけます。
 
 


 
 
ここから先は日本庭園です。



 
滝に手を合わせていますよ。お祈りをしているようです。



 
大きな枝垂れ柳や桜の木があり、たしかに日本様式です。
「少し違う・・・?」なんて声も聞こえてきましたが、多くの外国人観光客で少々混雑していますね。

 

 
ひととおり庭園内を楽しんだあとは、入り口近くのショップをのぞきに行きました。
アイルランドで290年の歴史をもつAVOCA(アヴォカ)という雑貨屋さんやおみやげ屋さんなどがあり、カフェやスィーツのお店もありました。
 
なかでも人気だったAVOCAを少し撮影させていただきました。
女の子が好きそうなハンドクラフトがたくさん。
こちらはアロマキャンドルです。
 
 
昨日のコルベットかおりさんがおすすめしてくださったリストの中にもこのAVOCAが入っており、日本にも出店しているのですが現地の3倍くらいのお値段だそう。
福岡には大丸に取り扱いがあるようでした。
ダブリンの街でたくさん見かけるお店ですので、何度か立ち寄ることがあるかもしれません。
 



 
AVOCAはカフェが併設されていますが、このようなおいしそうなスィーツやお惣菜も販売していました。ケーキやマフィンを買った人も。
 
CESのシャーリーンがおすすめしてくださった「アイリッシュ・スコーン」をひとつ買って生徒と分けてみましたが、大きくて甘すぎず、ベリーやチーズとの相性が抜群でした。
 
 


 
こちらはアイスクリームを買ったようです。 

 
 


 
 
 
 
ソフトクリームをわけてくれましたが、とても濃厚なミルクで、チーズのような味でした。

 
こちらはローズフレーバーのレモネード。
「ビンがかわいいから日本に持って帰りたいな~!」

 
「チェリーのキャンディーもおいしいですよ。」




 
約2時間のフリータイムで、パワーズコートを満喫したようでした。
またバスに乗っておよそ1時間移動し、さらに南へ。
Glendalough(グレンダーロッホ)というところへやってきました。
到着して、まずはランチタイム。
 
宮城や大阪から来たという日本人高校生の団体にも会いました。
 


 
芝生の上でみんなでランチなんて、気持ちがいいですね。
バスが山道を来たので酔ってしまった生徒が数人いましたが、
綺麗な空気の中で少し休むとみんな回復しました。
 

 



 
 
お昼を済ませたら、少し森の中へ入ってみます。
 
ここグレンダーロッホは、豊かな森林の中に初期キリスト教会跡がひっそりと残る地として有名です。別名「7つの教会の町」とも呼ばれるこの遺跡群。
6世紀に聖ケヴィンがこの地で修行したのが始まりとされ、アイルランドにおける初期キリスト教の聖地の一つとして発展しました。

 
 
 
 


 
こちらは素朴な石造りの聖ケヴィン教会。
 

 
奥に見えるのは鐘楼、目印、宝物庫など多様な目的で利用されたラウンドタワー。
生徒たちは「まるでラプンツェルのお城みたい。」と言っていました。
 
ヴァイキングなどの外敵が来襲した際、この入り口にはしごをかけて塔内へ避難し、入り口を閉め、通り過ぎるのを待つために、写真のようにすこし高いところにドアがあるのだそうです。
 

 
 



 
注目すべきはこの十字架です。
これはケルト十字といわれるものです。
自然を崇拝していたアイルランドのケルトの民のもとへ、5世紀に聖パトリックによって伝えられたキリスト教は、ケルト古来の宗教と融合する形で変化していきました。
 
 
ケルト系の文化圏では、写真のように普通の十字架に円形を組み合わせたものを用いていますが、この円形は古来の太陽信仰を表すとも、輪廻の思想(本来キリスト教に生まれ変わりという考え方はありません)を表すともいわれており、特徴的なものといえます。
 
生徒のみなさんも帰国してからのレポートのため、しっかりと写真で記録を残しました。

  


 
アイルランドは全人口の94%がカトリック信者です。カトリックの学校で学ぶ者として、この地で吸収することはとても多いですね。
来週の日曜日には、午前中のミサに私たちも出席する予定です。
 
 
主要な教会群の周囲にはふたつの有名な湖があります。
今回はその一つの湖を目指して、みんなでハイキング。森の中は涼しく空気も澄んでいます。
 

 
美しい湖を見ることができましたよ。
 


 
馬車が走っており、周辺にはおみやげもの屋やビストロもありました。
時間があれば1日ゆっくりハイキングするのに絶好のエリアです。


 
こちらは帰りのバスからの広大な景色。
上の写真には小さくひつじが写っているのが見えるでしょうか。
ひつじややぎ、牛などが放牧され、とてものどかな風景です。
帰りの車内はしずかに休む生徒が多かったです。
 
明日は一日フリーとなっています。
ホストファミリーとおでかけの予定をたてたり、友人同士で街へ買い物にいくお誘いをしていたりする様子をみかけました。
一日の中で寒暖の差がはげしく、めまぐるしく天気も変化していますのでそろそろ体調を崩さないか心配です。体をゆっくり休めてほしいものです。

1 件のコメント:

  1. 皆さん、毎日楽しそうですね!
    私の大好きなCeltic Crossが出てきましたので、興味をもたれた方に是非読んでみていただきたい一冊をご紹介します。

    鶴岡真弓「ケルト/装飾的思考」

    著者は(ご存じの方も多いと思いますが)、かつてTrinity College, Dublinに留学された方で、日本でのケルト研究の第一人者です。他にもたくさん著書やビデオ、映画(「地球交響曲ガイア・シンフォニー第一章」でエンヤと共演)などありますから、チェックしてみてくださいね!将来皆さんの中からもケルト研究家、とまでいかなくても、Trinity Collegeに留学する人が現れるかもしれませんネ。

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